毛沢東に感謝する中国人の姿 by 中国の農村の風景
こんにちは。
今回は、以前とあるイベントに登壇して話して、共感と驚きをもって受け止められた毛沢東の話をします。
私がこの話を聞いたのは、かれこれ5年前くらいのこと。
今は違うかもしれないことは、ご了承ください。
私は添乗員として、中国各地を転々する生活をしていました。
その頃の話です。
とある農村を訪れた時のこと。
都市部ではもはや見られない毛沢東の絵が飾られていました。
そして、彼ら農村の方々は、嬉しそうにその姿を見つめていました。
その時、私は感じ取りました。
「この方々は、本当に毛沢東に感謝している」と。
彼らが感謝しているのには、歴史的背景がありますので、簡単に説明します。
毛沢東は、私たち日本人にとって、文化大革命を起こした罪な人か謎なひとというイメージでしょうか?少なくとも私にとっては、そうでした。
しかし、彼は、農村の人々に助けられて、中国の表舞台に戻って来られました。
そのため、おおくの小作農の人々に、土地を分け与えました。
そうした農業革命を行なった結果、毛沢東に感謝し、共産党を支持する層が、生まれています。
毛沢東の絵を嬉しげに見る彼らの姿を見た時、私はそのことを思いました。
多くの人にとって、確かに毛沢東は悪人だったかもしれません。
しかし、一部の人にとっては、救いでした。
人は、一面からだけで、評価されるべきではありません。
多面性を持った生き物です。
いいことだけするわけでも、悪いことだけするわけでもありません。
そんなことをお伝えしたくで、この話を書きました。
ではまた。